70AM083|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
冷蔵保存した全血検体で検査可能なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
低温で反応・沈殿する検査では、採血後から血清分離までの温度管理が重要です。
解説
HBs抗体は血清または血漿中の抗体を測定する検査で、冷蔵保存した全血から分離した検体でも測定できます。
一方、寒冷凝集素、クリオグロブリン、Donath-Landsteiner抗体などの寒冷反応性成分を調べる検査では、採血後に低温へさらすと目的成分が赤血球へ結合したり沈殿したりして、正確な評価ができなくなります。採血から血清分離まで37℃を保つなど、検査ごとの条件が必要です。
選択肢の確認
1.寒冷凝集反応
誤り。
寒冷凝集反応では、抗体が低温で赤血球へ吸着するのを避けるため、採血後から血清分離まで保温が必要です。
2.HBs 抗体検査
正しい。
HBs抗体は冷蔵保存した全血から分離した血清・血漿でも検査できるため正しいです。
3.クリオグロブリン検査
誤り。
クリオグロブリン検査は採血後から血清分離まで37℃を保ち、分離後に冷却して沈殿を確認します。
4.直接抗グロブリン試験
誤り。
直接抗グロブリン試験は保存条件により補体の試験管内付着などが起こり得るため、新鮮な適切検体を用います。
5.Donath‑Landsteiner 反応
誤り。
Donath-Landsteiner反応は二相性溶血素と補体を評価するため、温度と新鮮検体の厳密な管理が必要です。
覚えるポイント
- クリオグロブリンは採血から血清分離まで37℃です。
- 寒冷反応性抗体の検査は冷蔵開始の時点に注意します。
- HBs抗体は通常の冷蔵検体で測定可能です。