70AM094|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
産業保健における許容濃度の定義で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
許容濃度と、管理濃度・生物学的許容値・無毒性量を区別します。
解説
許容濃度は、労働者が有害物質に曝露されても、ほとんどすべての労働者に健康上の悪影響がみられないと判断される空気中濃度の目安です。通常は時間加重平均濃度などとして示されます。
これは法的な安全・危険の絶対境界ではなく、感受性の個人差や複合曝露にも注意が必要です。作業環境測定の管理区分判定に用いる管理濃度とは概念が異なります。
選択肢の確認
1.事務所内の空気環境を規定する濃度
誤り。
事務所内の空気環境基準は建築物・事務所衛生管理の基準で、許容濃度の定義ではありません。
2.生物学的モニタリングで許容される生体内濃度
誤り。
生物学的モニタリングで用いる生体内指標は生物学的許容値に関する概念です。
3.毒性試験で動物に有害な影響が見られない最大投与濃度
誤り。
動物実験で有害影響がみられない最大投与量はNOAELに関する説明で、職業性曝露の許容濃度そのものではありません。
4.労働者に健康上の悪影響が見られないと判断される濃度
正しい。
労働者に健康上の悪影響がみられないと判断される濃度という説明が許容濃度に最も合致します。
5.作業環境管理の良否を判断する管理区分を決定するための濃度
誤り。
作業環境管理の良否を判定する管理区分に用いるのは管理濃度です。
覚えるポイント
- 許容濃度は労働者の健康影響を基準にした曝露濃度です。
- 管理濃度は作業環境測定の管理区分に用います。
- 生体内濃度は生物学的許容値です。