70PM006|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
尿試験紙による尿蛋白検査で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
尿蛋白試験紙の蛋白誤差法、感度、偽陽性・偽陰性を整理します。
解説
尿試験紙の蛋白反応は、一定pH下で指示薬が蛋白と結合すると色調が変化する蛋白誤差法を利用します。アルブミンへの感度が高く、Bence Jones蛋白や低分子蛋白への反応性は低いという特徴があります。
強アルカリ尿、試験紙への消毒薬混入、長時間浸漬などでは反応部の緩衝能を超えて偽陽性となることがあります。感度はおおむね15〜30 mg/dL程度で、蛋白沈殿法であるスルホサリチル酸法より低いと考えます。
検査前誤差のポイント
尿pH、薬剤・消毒薬混入、反応時間、アルブミン以外の蛋白を確認します。
選択肢の確認
1.感度は 50‑100 mg/dL である。
誤り。
尿蛋白試験紙の感度は一般に15〜30 mg/dL程度で、50〜100 mg/dLより低濃度から反応します。
2.アスコルビン酸の影響を受ける。
誤り。
アスコルビン酸は尿糖や潜血などに影響しやすい一方、蛋白反応への代表的な干渉ではありません。
3.強アルカリ尿では偽陽性となる。
正しい。
強アルカリ尿では試験紙の緩衝能を超えて指示薬が変色し、偽陽性となることがあります。
4.蛋白の種類で反応性に差異はない。
誤り。
アルブミンに対する反応性が高く、グロブリンやBence Jones蛋白などには反応しにくいため、蛋白の種類で差があります。
5.感度はスルホサリチル酸法より高い。
誤り。
スルホサリチル酸法は多種類の蛋白を低濃度から検出しやすく、試験紙法の方が高感度という記述は誤りです。
覚えるポイント
- 尿蛋白試験紙は蛋白誤差法です。
- アルブミンに高感度で、低分子蛋白には低感度です。
- 強アルカリ尿は偽陽性の原因になります。