70PM021第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

筋萎縮性側索硬化症患者の萎縮が明らかな筋における針筋電図検査で認める所見 はどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2、4

この問題のポイント

神経原性変化を示す針筋電図所見と、筋原性変化を示す所見を区別します。

解説

筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉では上位・下位運動ニューロンが障害されます。萎縮が明らかな筋では、下位運動ニューロン障害による脱神経所見として安静時に陽性鋭波や線維自発電位がみられ、運動単位の不安定性を反映して線維束自発電位も出現します。

随意収縮時には、残存運動ニューロンによる側芽形成のため、持続時間が長く振幅の大きい運動単位電位と動員減少を認めます。一方、急速動員や短持続・低振幅電位は筋原性疾患を示唆します。

筋電図で見るポイント
安静時自発電位、運動単位電位の形、動員様式の順に評価します。

選択肢の確認

1.急速動員
誤り。
急速動員は、少ない筋力でも多数の運動単位が早期に動員される筋原性疾患の所見です。ALSでは動員が減少します。

2.陽性鋭波
正しい。
陽性鋭波は活動性脱神経を示す安静時自発電位で、ALSの萎縮筋に認められます。

3.完全干渉波形
誤り。
ALSでは運動単位数が減少するため、最大収縮でも完全干渉波形になりにくく、不完全干渉となります。

4.線維束自発電位
正しい。
線維束自発電位は一つの運動単位に属する筋線維群の自発放電で、下位運動ニューロン障害を示します。

5.短持続低振幅電位
誤り。
短持続低振幅電位は筋原性変化の代表です。神経原性では長持続・高振幅・多相性電位がみられます。

覚えるポイント

  • ALSの脱神経所見は陽性鋭波・線維自発電位です。
  • 線維束自発電位は下位運動ニューロン障害を示します。
  • 神経原性は長持続高振幅・動員減少、筋原性は短持続低振幅・急速動員です。
70PM02070PM022
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