69PM017|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

標準 12 誘導心電図を別に示す。 認められる所見はどれか。 2 つ選べ。

69PM017の問題画像
2つ選択
解答・解説を見る

正解: 2・4

正答

2.左脚ブロック
4.房室ブロック

この問題のポイント

幅広いQRSの形から脚ブロックを、P波とQRSの対応から房室伝導障害を別々に判定する問題です。

解説

提示された標準12誘導心電図には、I、II、III、aVR、aVL、aVFおよびV1〜V6の各誘導が並んでいます。実画像ではQRS群が全体に幅広く、V1〜V3では深く幅広い陰性波、I・aVL・V5〜V6では幅広い陽性波が目立ちます。これは左脚を通る興奮が途絶え、右室側から左室へ遅れて興奮が伝わる左脚ブロックの組合せです。左脚ブロックではQRS幅が延長し、V1は主に陰性、左側誘導には幅広くしばしば切れ込みを伴うR波が現れ、ST-Tは主QRSと反対方向へ偏位しやすくなります。さらに記録をP波とQRSに分けて追うと、P波の数がQRSより多く、一部の心房興奮が心室へ伝導していません。この所見は房室ブロックを示します。提示された一枚から房室ブロックの細分類を無理に断定する必要はなく、脱落するP波があることを確認するのが要点です。幅広いQRSを見たら、まず全拍に同じ形がある脚ブロックか、予定より早く単発する心室性期外収縮かを区別します。

選択肢の確認

1.誤り。右脚ブロックならV1で終末部が陽性となるrsR′型などと、I・V6の幅広い終末S波が典型ですが、本画像のV1〜V3は幅広い陰性波です。
2.正しい。幅広いQRS、右前胸部誘導の深い陰性波、I・aVL・V5〜V6の幅広い陽性波は左脚ブロックに一致します。
3.誤り。左脚ブロック自体が二次性ST-T変化や前胸部誘導の波形変化を生じ、画像には前壁中隔梗塞を独立して選ぶ決め手が示されていません。
4.正しい。P波がQRSより多く、一部のP波の後にQRSが続かないため、心房から心室への伝導が途絶する房室ブロックを認めます。
5.誤り。心室性期外収縮なら基本調律より早く出現する単発の幅広い異常QRSと代償性休止が手掛かりですが、本画像では幅広いQRSが各心室拍で同じ形を示します。

覚えるポイント

  • 左脚ブロックは幅広いQRS、V1優位陰性、I・V5・V6の幅広いR波が基本である。
  • 房室ブロックはP波とQRSを別々に数え、伝導されないP波を探す。
  • 全拍が同形の幅広いQRSなら脚ブロック、早期に単発する幅広いQRSなら心室性期外収縮を考える。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 69PM01669PM018 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)