69PM018|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
右足の足関節上腕血圧比〈ABI〉の算出に用いるのはどれか。
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正解: 4
正答
4.左右の上腕収縮期血圧のうち高い方
この問題のポイント
足関節上腕血圧比の分母を、左右どちらの上腕血圧から選ぶかを問う問題です。
解説
足関節上腕血圧比(ankle-brachial index:ABI)は、下肢動脈の狭窄・閉塞を非侵襲的に評価する指標です。仰臥位で安静後、上腕と足関節にカフを巻き、通常はDoppler法などで収縮期血圧を測定します。右ABIは、右足の後脛骨動脈と足背動脈で得た収縮期血圧のうち高い値を分子にし、左右の上腕収縮期血圧のうち高い値を分母にして求めます。左ABIも分子だけを左足の値に替え、分母は同じです。片側の鎖骨下動脈などに狭窄があると、その側の上腕血圧は全身の基準血圧より低くなります。この低い値を分母にするとABIが不当に高くなり、下肢虚血を見逃すおそれがあるため、高い上腕値を採用します。一般にABI 1.00〜1.40程度が正常範囲、0.90以下は末梢動脈疾患を示唆し、1.40を超える高値では糖尿病や透析患者などにみられる動脈石灰化による血管の圧迫困難を考えます。
選択肢の確認
1.誤り。左上腕収縮期血圧だけを固定して使うと、左上肢側に狭窄がある場合に分母を過小評価するため、左右を比較する必要があります。
2.誤り。測定するのが右足であっても、分母を右上腕血圧だけにするのではなく、両上腕の値から選びます。
3.誤り。左右上腕収縮期血圧の平均では、片側上肢の低い値の影響が残ってABIを高める可能性があるため、標準的な算出法ではありません。
4.正しい。左右の上腕収縮期血圧のうち高い方を分母に用い、右足関節の収縮期血圧をこれで除して右ABIを求めます。
5.誤り。低い方を分母にすると計算値が大きくなり、実際に存在する下肢動脈狭窄を過小評価する危険があります。
覚えるポイント
- ABIは足関節収縮期血圧を、左右で高い上腕収縮期血圧で割る。
- 各足の分子には、その足の後脛骨動脈・足背動脈の高い値を用いる。
- ABI 0.90以下は末梢動脈疾患、1.40超は血管の圧迫困難を疑う。
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