68PM014|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

関節リウマチの診断に用いられるのはどれか。

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正解: 1

正答

1(抗CCP抗体)

この問題のポイント

代表的な自己抗体を標的抗原と臓器・疾患へ対応させ、関節リウマチに特異性の高い抗体を選ぶ問題です。

解説

関節リウマチ〈RA〉は滑膜炎を主体とする全身性自己免疫疾患で、持続する炎症から関節破壊を来します。抗環状シトルリン化ペプチド〈CCP〉抗体は、アルギニン残基がシトルリンへ変換された蛋白に対する自己抗体群を検出する検査で、抗シトルリン化蛋白抗体〈ACPA〉の一種です。RAに対する特異度が高く、症状出現前から陽性となることがあり、早期診断や将来の関節破壊リスク評価に役立ちます。リウマトイド因子も分類基準に用いられますが、慢性感染症や他の自己免疫疾患、高齢者でも陽性になり得るため、抗CCP抗体のほうがRAへの特異性が高いです。ただし自己抗体だけで確定せず、関節所見、炎症反応、画像、症状持続期間などと合わせて判断します。ほかの選択肢は膵島、唾液腺、甲状腺、神経筋接合部に関係する自己抗体です。

選択肢の確認

1.正しい。抗CCP抗体はRAに対する特異度が高く、診断・分類と予後予測に有用です。
2.誤り。抗glutamic acid decarboxylase〈GAD〉抗体は膵β細胞に対する自己免疫を示し、1型糖尿病などで検出されます。
3.誤り。抗SS-A抗体はSjögren症候群や全身性エリテマトーデスでみられ、胎盤を通過して新生児ループスにも関係します。
4.誤り。抗サイログロブリン抗体は橋本病を中心とする自己免疫性甲状腺疾患でみられます。
5.誤り。抗アセチルコリン受容体抗体は神経筋接合部の伝達を障害する重症筋無力症で重要です。

覚えるポイント

  • RAでは抗CCP抗体とリウマトイド因子を評価します。
  • 抗CCP抗体はRAへの特異度が高い自己抗体です。
  • 自己抗体は臨床所見・炎症反応・画像と合わせて解釈します。

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