71PM018|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
肢誘導心電図(別冊No. 3)を別に示す。 所見はどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
房室ブロックは、P波とQRSの対応、PR間隔、脱落の有無を順に確認します。
解説
心電図では各P波の後にQRS波が1対1で出現しており、QRSの脱落はありません。一方、PR間隔が一定して延長しています。これはI度房室ブロックです。成人ではPR間隔0.20秒を超える延長が基準です。
I度房室ブロックは伝導が遅延しているものの、すべての心房興奮が心室へ伝わります。II度では一部QRSが脱落し、III度ではP波とQRSが独立します。
選択肢の確認
1.洞房ブロック
誤り。
洞房ブロックでは洞結節から心房への興奮伝導が途絶え、P-QRS-T全体の脱落などを認めます。
2.Ⅰ度房室ブロック
正しい。
全P波にQRSが続き、PR間隔が一定して延長しているためI度房室ブロックです。
3.Wenckebach 型Ⅱ度房室ブロック
誤り。
Wenckebach型II度房室ブロックではPR間隔が徐々に延長した後にQRSが脱落します。
4.MobitzⅡ型Ⅱ度房室ブロック
誤り。
Mobitz II型II度房室ブロックではPR間隔は一定のまま突然QRSが脱落します。
5.Ⅲ度房室ブロック
誤り。
III度房室ブロックではP波とQRS波が互いに無関係な房室解離を示します。
覚えるポイント
- I度房室ブロックはPR延長のみでQRS脱落なしです。
- WenckebachはPR漸増後に脱落します。
- Mobitz IIはPR一定のまま脱落します。