68PM017|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

四肢誘導心電図を別に示す。 正しいのはどれか。

68PM017の問題画像
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正解: 4

正答

4(ペーシングリズム)

この問題のポイント

四肢誘導すべてでQRS直前に一定間隔の細い刺激スパイクがあり、その後に心室捕捉波形が続くことを見抜く問題です。

解説

提示されたⅠ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF誘導では、各心拍の直前に非常に細く高い垂直線が規則的に出現しています。これは心臓の自然な脱分極では生じない人工的なペーシングスパイクです。各スパイクの直後には同じ形のQRS波が一定の関係で続き、Ⅱ・Ⅲ・aVFでは深い陰性、Ⅰ・aVLでは陽性を主体とする幅広い異常QRSとなっています。刺激のたびに心室が脱分極しているため、ペースメーカー刺激が心室を捕捉したペーシングリズムと判断します。ペースメーカー心電図では、スパイクが予定した時点で出るか、スパイク後にP波またはQRSが生じる捕捉があるか、自己心拍を適切に感知して不要な刺激を抑えているかを確認します。本画像の規則的なスパイクは、基線全体へ不規則に混入する筋電図性アーチファクトとは異なります。

選択肢の確認

1.誤り。右脚ブロックではQRS幅延長と右側胸部誘導の特徴的波形を示しますが、各QRS前の人工的な刺激スパイクは生じません。
2.誤り。房室ブロックではPR間隔延長、QRS脱落、P波とQRSの解離などを評価しますが、本画像の決め手は規則的な刺激スパイクです。
3.誤り。Wolff-Parkinson-White〈WPW〉症候群では短いPR間隔、デルタ波、幅広いQRSが特徴ですが、鋭いペーシングスパイクはありません。
4.正しい。各拍で細いスパイクの直後に再現性のあるQRSが続き、電気刺激による心室捕捉を示しています。
5.誤り。不随意運動によるアーチファクトでは不規則な高周波雑音や基線動揺が連続的に混入し、毎回一定してQRSを誘発する関係にはなりません。

覚えるポイント

  • ペーシングスパイクは細く鋭い人工的な垂直線です。
  • スパイク後にP波またはQRSが続けば捕捉を確認できます。
  • 筋電図アーチファクトは不規則で、QRSとの固定した時間関係がありません。

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