72PM082|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
梅毒血清検査で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
梅毒血清反応を、非トレポネーマ試験とトレポネーマ特異試験に分けて理解します。
解説
RPR法はカルジオリピンなどを抗原とする非トレポネーマ試験です。梅毒以外の妊娠、自己免疫疾患、感染症などでも反応することがあり、生物学的偽陽性〈BFP〉が生じます。抗体価は病勢や治療効果の評価にも利用されます。
TPPA法やFTA-ABS法はTreponema pallidumに対する特異抗体を検出します。先天梅毒の評価では、母体由来IgGが胎盤を通過するため、児自身が産生したIgM型TP抗体の検出が重要です。
選択肢の確認
1.TPPA 法では担体として炭素粒子を用いる。
誤りです。
TPPA法ではゼラチン粒子などにTP抗原を感作した粒子凝集反応を用います。炭素粒子を用いるのはRPR法です。
2.生物学的偽陽性〈BFP〉は RPR 法で認められる。
正しいです。
RPR法は非特異的な抗カルジオリピン抗体を検出するため、生物学的偽陽性〈BFP〉がみられます。
3.RPR 法では検査前に血清の不活化が必要である。
誤りです。
RPR法は加熱不活化を必要としない方法です。加熱不活化を必要とする古典的なガラス板法などと混同しないようにします。
4.スクリーニング検査として TP 抗原の検出が行われている。
誤りです。
梅毒スクリーニングは患者血清中の抗体を検出します。TP抗原そのものを血清から検出する検査ではありません。
5.FTA‑ABS 法による IgG 型 TP 抗体の検出は先天梅毒の診断に有用である。
誤りです。
母体由来IgGは胎盤を通過するため、児のIgG型TP抗体だけでは先天梅毒を確定できません。児由来のIgM型抗体が有用です。
覚えるポイント
- RPRは非トレポネーマ試験で、BFPが起こります。
- TPPA・FTA-ABSはTP特異抗体検査です。
- 先天梅毒では児のIgM型TP抗体が重要です。