113A004|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

歯周外科手術で生物学的幅径を回復できるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

修復物辺縁や齲蝕が歯肉縁下深くに及ぶと、接合上皮と歯肉結合組織性付着からなる歯槽骨頂上の組織付着を確保する必要があります。

解説

生物学的幅径は、現在では歯肉溝を含めた「歯槽骨頂上の組織付着」への配慮として理解されます。歯冠長延長術では歯肉弁を開き、必要に応じて歯槽骨を切除・整形して、修復物辺縁から歯槽骨頂までに健全な歯肉組織が形成できる距離をつくります。これにより慢性炎症、ポケット形成、歯肉退縮を防ぎ、修復可能な歯質も露出できます。

選択肢の確認

a.新付着術
誤り。歯根面への新たな付着獲得を目的とし、歯冠側の健全歯質露出や骨頂との距離確保が主目的ではありません。

b.歯肉切除術
誤り。歯肉のみを切除しても、骨頂が修復物辺縁に近い症例では必要な付着空間を確保できません。

c.歯冠長延長術
正しい。歯肉の位置と必要に応じて骨頂を根尖側へ移し、歯槽骨頂上の組織付着を回復します。

d.遊離歯肉移植術
誤り。角化歯肉の増大や口腔前庭の改善などが目的です。

e.歯周ポケット搔爬術
誤り。ポケット内壁の炎症組織を除去する処置で、骨頂と修復物辺縁の位置関係は変えません。

覚えるポイント

「深い歯肉縁下齲蝕・破折+修復物辺縁と骨頂が近い」場合は、歯冠長延長術で健全歯質と付着空間を確保します。

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