113A060|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

40歳の女性。病変部のエックス線画像(別冊No. 16A)とCT(別冊No. 16B)を別に示す。 最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

113A060の問題画像
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正解: d

正答

d

この問題のポイント

成人女性の下顎にみられる、歯根周囲の多発性・混合性病変を骨性異形成症と判断します。歯原性腫瘍との境界・増殖様式の違いが鍵です。

解説

セメント質骨性異形成症〈骨性異形成症〉は、歯を支持する顎骨内で線維性組織とセメント質様・骨様硬組織が形成される非腫瘍性病変です。成熟に伴い透過像から混合像、さらに不透過像へ変化し、しばしば下顎の複数歯根周囲に生じます。無症状なら原則経過観察で、不必要な生検は硬化部の感染リスクから避けます。

画像の確認

実画像では、下顎臼歯部の歯根周囲に透過性部分と不透過性部分が混在し、歯根と関連しながら分布しています。CTでは皮質骨を著しく膨隆させる被膜性の単発腫瘤ではなく、顎骨内に複数の硬組織塊を伴う像です。

選択肢の確認

a.骨腫
誤り。均一な高濃度の骨性腫瘤として突出・増殖する像が主体です。

b.歯牙腫
誤り。歯牙様構造または不規則な歯硬組織塊をつくり、未萌出歯と関連することが多い病変です。

c.線維性異形成症
誤り。境界が周囲骨へ移行するすりガラス状像と骨膨隆が典型です。

d.セメント質骨性異形成症〈骨性異形成症〉
正しい。成人女性の歯根周囲に、多発性の透過・混合・不透過像を示します。

e.セメント質骨形成線維腫〈骨形成性線維腫〉
誤り。境界明瞭で膨張性に増大する真の腫瘍で、通常は単発性です。

覚えるポイント

骨性異形成症=成人女性・生活歯根周囲・多発混合像・非腫瘍性。骨形成性線維腫=単発・境界明瞭・膨張性です。

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