113A074|第113回 歯科医師国家試験 過去問
69歳の女性。舌の痛みを主訴として来院した。半年前から疼痛の出現と消退を繰り返しているという。初診時の口腔内写真(別冊No. 28)を別に示す。 適切な対応はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
深い裂溝に食物残渣が入り、刺激で痛む裂溝舌では、清潔保持と刺激軽減を行います。腫瘍や感染として侵襲的治療を選びません。
解説
裂溝舌は舌背に多数の溝を生じる良性の形態異常です。通常は無症状ですが、裂溝内に食物残渣や細菌が停滞すると炎症、灼熱感、疼痛を繰り返します。舌清掃と含嗽による清潔保持、刺激物の回避を指導し、必要に応じ含嗽剤を処方します。明らかな潰瘍・硬結・増大がなければ生検や外科処置は不要です。
画像の確認
実画像では、舌背中央から側方へ枝分かれする複数の深い裂溝がみられます。舌表面に腫瘤、潰瘍、白苔の広範な付着、膿瘍性腫脹はなく、裂溝舌の形態に一致します。
選択肢の確認
a.生検
誤り。悪性を疑う潰瘍・硬結・腫瘤がなく、典型的な裂溝舌に組織診断は不要です。
b.舌縮小術
誤り。巨舌症の機能障害に対する手術で、裂溝の治療ではありません。
c.含嗽剤の処方
正しい。裂溝内を清潔に保ち、二次的炎症による疼痛を軽減します。
d.抗菌薬の処方
誤り。発熱・膿瘍など細菌感染の全身治療適応はありません。
e.レーザー照射
誤り。良性の裂溝形態へ焼灼を行う必要はありません。
覚えるポイント
裂溝舌は基本的に良性。症状があれば舌清掃・含嗽・刺激回避で、裂溝内の停滞と炎症を抑えます。
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