113B003|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

口蓋裂患者でよくみられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

口蓋裂では口蓋の形だけでなく、口蓋帆を動かす筋の走行異常によって耳管機能も障害されます。そのため滲出性中耳炎を合併しやすくなります。

解説

耳管は中耳腔と上咽頭を結び、中耳の換気と排液を担います。嚥下時に耳管を開く口蓋帆張筋などは口蓋裂で走行・付着が異常となりやすく、耳管が十分に開きません。その結果、中耳腔が陰圧となって液体が貯留し、滲出性中耳炎や伝音難聴を反復しやすくなります。

したがって口蓋裂患者では、形成手術や言語管理だけでなく、耳鼻咽喉科と連携した聴力・中耳の継続評価も重要です。

選択肢の確認

a.副耳
誤り。耳前部などに生じる先天性の皮膚付属物で、口蓋裂に一般的な合併所見ではありません。

b.下唇瘻
誤り。Van der Woude症候群などでは口唇裂・口蓋裂と併発し得ますが、口蓋裂患者に広くみられる機能的合併症ではありません。

c.歯肉囊胞
誤り。新生児の歯槽堤にみられる角化性囊胞で、口蓋裂に特有ではありません。

d.唾液腺炎
誤り。口蓋裂による耳管機能障害から直接生じる病変ではありません。

e.滲出性中耳炎
正しい。口蓋帆筋群の異常に伴う耳管開大不全により、中耳に滲出液が貯留しやすくなります。

覚えるポイント

  • 口蓋裂では口蓋帆張筋の機能不全→耳管換気障害→滲出性中耳炎と考えます。
  • 滲出性中耳炎は伝音難聴を介して言語発達にも影響し得ます。
  • 口蓋裂治療は口腔外科、耳鼻咽喉科、言語聴覚領域などの連携が重要です。

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