113B004|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

老化で値が大きくなるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

加齢では多くの臓器予備能が低下しますが、肺では弾性収縮力の低下と末梢気道の早期閉鎖により、肺内に残る空気が増えて機能的残気量が大きくなります。

解説

機能的残気量〈FRC〉は、安静呼気の終了時に肺内へ残っている空気量で、予備呼気量と残気量の和です。加齢に伴って肺の弾性収縮力が弱まり、小気道が呼気中に閉鎖しやすくなると、空気が肺内にとどまります。そのため残気量が増え、機能的残気量も増加します。

一方、骨量・骨格筋量・腎糸球体濾過率は低下します。呼吸機能では努力性呼気量が低下し、1秒率も一般に低下方向となります。

選択肢の確認

a.骨量
誤り。骨形成と骨吸収の均衡が崩れ、加齢とともに骨量は減少します。

b.骨格筋量
誤り。加齢性筋減少症〈サルコペニア〉により、骨格筋量と筋力は低下します。

c.機能的残気量
正しい。肺弾性収縮力の低下や末梢気道閉鎖により、安静呼気終末に肺内へ残る空気量が増加します。

d.1秒率〈FEV1%〉
誤り。加齢では呼出流量が低下し、1秒率は低下する傾向があります。

e.糸球体濾過率〈GFR〉
誤り。機能するネフロンや腎血流量の減少などにより、GFRは低下します。

覚えるポイント

  • 加齢で残気量・機能的残気量は増加します。
  • 骨量、筋量、GFRなどの臓器予備能は低下します。
  • FRCは「安静呼気を終えた時点で肺内に残る量」です。

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