113B005|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

歯面の早期定着菌はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: a

正答

a

この問題のポイント

清掃直後の獲得被膜へ最初に付着するのは、酸素のある環境に適応し、唾液成分への付着能をもつ口腔レンサ球菌です。

解説

歯面を清掃すると、唾液糖タンパク質からなる獲得被膜がまず形成されます。この被膜へStreptococcus mitis、S. sanguinis、S. oralisなどのグラム陽性通性嫌気性菌が付着し、初期バイオフィルムをつくります。これらは早期定着菌です。

バイオフィルムが成熟して酸素濃度が低下すると、Fusobacterium nucleatumが菌種間を橋渡しし、さらに偏性嫌気性の歯周病原細菌が増えます。したがって早期定着菌と成熟バイオフィルムの構成菌を時系列で区別します。

選択肢の確認

a.Streptococcus mitis
正しい。獲得被膜へ早期に付着する代表的な口腔レンサ球菌です。

b.Treponema denticola
誤り。成熟した歯肉縁下バイオフィルムにみられるスピロヘータで、red complexの一菌種です。

c.Fusobacterium nucleatum
誤り。早期菌と後期菌を共凝集させる橋渡し菌として、バイオフィルム成熟過程で重要です。

d.Porphyromonas gingivalis
誤り。偏性嫌気性の主要な歯周病原細菌で、後期定着菌に位置付けられます。

e.Aggregatibacter actinomycetemcomitans
誤り。侵襲性歯周炎との関連が重要な歯周病原細菌で、歯面の代表的な早期定着菌ではありません。

覚えるポイント

  • 獲得被膜→口腔レンサ球菌などの早期定着→橋渡し菌→嫌気性歯周病原菌の順です。
  • F. nucleatumは菌種間をつなぐ橋渡し菌です。
  • P. gingivalisとT. denticolaは成熟した歯肉縁下バイオフィルムで重要です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 113B004113B006 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)