113B006|第113回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科法規・医療制度

リビングウィル作成の基になるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

リビングウィルは、判断能力があるうちに将来の医療について本人の意思を示すものです。その倫理的基盤は、患者の自己決定権を掲げたリスボン宣言にあります。

解説

世界医師会のリスボン宣言は「患者の権利に関する宣言」で、良質な医療を受ける権利、選択の自由、自己決定、情報を得る権利、秘密保持などを示しています。リビングウィルは、将来自分で意思表示できなくなった場合に備え、延命治療などに関する希望を前もって表明する文書であり、自己決定を尊重する考え方に基づきます。

地名を冠した宣言・綱領は、対象を整理すると区別できます。患者の権利はリスボン、医療者の誓いはジュネーブ、人を対象とする研究倫理はヘルシンキとニュルンベルグ、プライマリ・ヘルス・ケアはアルマ・アタです。

選択肢の確認

a.リスボン宣言
正しい。患者の自己決定権を含む患者の権利を示し、リビングウィルの倫理的基盤となります。

b.ジュネーブ宣言
誤り。医療専門職として患者の健康と福祉を第一とする「医師の誓い」です。

c.ヘルシンキ宣言
誤り。人を対象とする医学研究の倫理原則を定めた宣言です。

d.アルマ・アタ宣言
誤り。すべての人に健康を実現するため、プライマリ・ヘルス・ケアの重要性を示した宣言です。

e.ニュルンベルグ綱領
誤り。人を対象とする医学実験で、自発的同意などを求めた研究倫理の原則です。

覚えるポイント

  • リスボン宣言=患者の権利・自己決定です。
  • リビングウィルは、将来意思表示できない状況に備えた事前の意思表明です。
  • ヘルシンキ宣言とニュルンベルグ綱領は研究倫理に関するものです。

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