113B008|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

正常な上顎洞の粘膜上皮はどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

上顎洞は鼻腔と交通する副鼻腔です。正常粘膜は鼻腔と同じ呼吸上皮である多列線毛上皮に覆われます。

解説

上顎洞粘膜はSchneider膜とも呼ばれ、杯細胞を含む多列線毛円柱上皮と、その下の薄い結合組織からなります。杯細胞や腺が分泌した粘液に異物を捕らえ、線毛運動によって自然口の方向へ運ぶ粘液線毛輸送が、洞内の清浄化に重要です。

炎症が慢性化すると上皮の肥厚や扁平上皮化生が起こることがありますが、それは正常像ではありません。

選択肢の確認

a.移行上皮
誤り。尿路上皮とも呼ばれ、腎盂・尿管・膀胱などの伸展する尿路を覆います。

b.重層扁平上皮
誤り。口腔や食道など摩擦を受ける部位を覆いますが、正常な上顎洞の上皮ではありません。

c.多列線毛上皮
正しい。杯細胞と線毛を備えた呼吸上皮で、粘液線毛輸送を行います。

d.単層円柱上皮
誤り。消化管などにみられます。上顎洞上皮は核が異なる高さに並ぶ多列性を示します。

e.単層扁平上皮
誤り。肺胞や血管内皮など、薄い物質交換面を構成します。

覚えるポイント

  • 上顎洞=副鼻腔=多列線毛円柱上皮です。
  • 杯細胞の粘液と線毛運動で異物を自然口へ排出します。
  • 慢性炎症時の上皮化生と正常上皮を区別します。

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