113B018|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

歯根形成期にセメント質のみで結合したのはどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

隣接する二つの歯が、象牙質では連続せずセメント質だけで結合した状態を癒着歯〈concrescence〉といいます。

解説

癒着歯は、完成した二つの歯冠が独立したまま、歯根部だけがセメント質によって結合したものです。歯根形成期に歯胚同士が近接して生じる発育性の癒着と、萌出後に過剰なセメント質形成などで生じる後天性の癒着があります。結合部に象牙質は含まれません。

これに対し癒合歯では、二つの歯胚が発育中に一体化し、象牙質が連続します。双生歯は一つの歯胚が分裂しようとして生じるため、歯数の数え方も鑑別に役立ちます。

選択肢の確認

a.歯内歯
誤り。歯冠表面が歯胚内部へ陥入して形成される形態異常で、二歯がセメント質で結合したものではありません。

b.双生歯
誤り。一つの歯胚が二分しようとして生じる大きな歯冠で、セメント質のみの結合を定義としません。

c.長胴歯
誤り。歯髄腔が根尖方向へ長く、根分岐部が低位にあるtaurodontismで、歯同士の結合ではありません。

d.癒合歯
誤り。二つの歯胚が癒合し、象牙質が連続する発育異常です。

e.癒着歯
正しい。二つの歯がセメント質だけで結合し、象牙質は連続しません。

覚えるポイント

  • 癒着歯=セメント質のみで結合します。
  • 癒合歯では象牙質が連続します。
  • 癒着は歯根形成期にも、萌出後にも起こり得ます。

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