113B017|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学歯科理工学

熱伝導率が象牙質と同程度なのはどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

歯髄を温度刺激から守る裏層材には、象牙質に近い低い熱伝導率が求められます。選択肢では従来型グラスアイオノマーセメントが象牙質に近い値です。

解説

熱伝導率は、材料内を熱が伝わりやすい程度を表します。象牙質は水分と有機質を含むため熱を伝えにくく、外来温度刺激から歯髄を保護します。従来型グラスアイオノマーセメントも熱伝導率が低く、象牙質に近い断熱性を示すため、窩洞の裏層・修復材料として歯髄保護に寄与します。

金属は自由電子によって熱を伝えやすく、合金製修復物では残存象牙質が薄いほど温度刺激への配慮が必要です。材料選択では機械的性質だけでなく、熱的性質も考えます。

選択肢の確認

a.金合金
誤り。金属材料で熱伝導率が高く、象牙質よりはるかに熱を伝えやすい材料です。

b.アルミナ陶材
誤り。象牙質と同程度の代表的材料ではなく、従来型グラスアイオノマーセメントより熱を伝えます。

c.コバルトクロム合金
誤り。金属合金であり、象牙質より熱伝導率が高い材料です。

d.ポリメチルメタクリレート
誤り。熱伝導率は低い高分子材料ですが、象牙質と同程度として問われる材料ではありません。

e.従来型グラスアイオノマーセメント
正しい。熱伝導率が低く、象牙質に近い断熱性を示します。

覚えるポイント

  • 象牙質に近い熱伝導率=従来型グラスアイオノマーセメントです。
  • 金属は熱を伝えやすく、歯髄への温度刺激に注意します。
  • 熱伝導率が低い材料ほど断熱性に優れます。

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