113B022|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

口蓋裂患者における口蓋形成術後のスピーチエイドの使用目的はどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

口蓋形成術後にも鼻咽腔閉鎖が不十分な場合、発話時に鼻腔へ空気が漏れます。スピーチエイドは、その閉鎖を補助して発音を改善する装置です。

解説

正常な発話では、軟口蓋が挙上して咽頭壁と接触し、口腔と鼻腔を必要に応じて分離します。口蓋裂術後に軟口蓋の長さや運動が不足すると、鼻咽腔閉鎖不全により開鼻声、鼻漏出、子音の構音障害が生じます。

スピーチエイドは口蓋床、挙上部、咽頭部などによって軟口蓋の挙上や咽頭腔の閉鎖を補い、呼気を口腔へ導きます。顎骨・歯の形態を治す装置ではなく、主目的は発話時の鼻咽腔閉鎖機能の改善です。

選択肢の確認

a.顎発育の改善
誤り。顎発育を促進する顎整形装置ではありません。

b.鼻形態の改善
誤り。外鼻の形態を修正する装置ではありません。

c.口蓋裂幅の減少
誤り。術後の裂隙幅を狭める術前顎矯正装置ではありません。

d.歯の傾斜の改善
誤り。歯を移動させる矯正装置ではありません。

e.鼻咽腔閉鎖不全の改善
正しい。発話時の軟口蓋・咽頭壁による閉鎖を補助し、鼻漏出や開鼻声を軽減します。

覚えるポイント

  • スピーチエイド=鼻咽腔閉鎖機能を補う装置です。
  • 鼻咽腔閉鎖不全では開鼻声と呼気の鼻漏出が起こります。
  • 装着後は言語訓練と調整を組み合わせます。

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