113C030|第113回 歯科医師国家試験 過去問
口底に発生した病変の写真(別冊No. 3A)とMRI T2強調像(別冊No. 3B)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
口底の青紫色・波動性腫脹とT2強調像で高信号を示す液体性病変から、ガマ腫を考えます。原因は舌下腺などからの唾液溢出です。
解説
ガマ腫は主に舌下腺導管の損傷や閉塞を背景に、口底組織内へ唾液が漏れ出して貯留する粘液溢出囊胞です。真の上皮性囊胞ではなく、周囲は肉芽組織で囲まれます。単純性ガマ腫は口底に限局し、顎舌骨筋を越えて頸部へ進展すれば顎下型ガマ腫となります。
画像の確認
実画像では、Aの左側口底に表面平滑で青紫色を帯びた半球状の腫脹がみられます。MRI T2強調像Bでは同部に境界明瞭な高信号の液体性病変があり、唾液が貯留したガマ腫の像と整合します。
選択肢の確認
a.唾液の溢出
正しい。
舌下腺などから漏れた唾液が組織内へ貯留してガマ腫を形成します。
b.甲状舌管の遺残
誤り。
甲状舌管囊胞は頸部正中に生じる発生性囊胞で、口底側方の青紫色病変とは合いません。
c.迷入上皮の囊胞化
誤り。
迷入上皮由来の類皮囊胞などは考え得ますが、本画像の青紫色・液体性ガマ腫の原因ではありません。
d.リンパ組織の増殖
誤り。
リンパ組織増殖はこのような口底の唾液性囊胞を形成しません。
e.リン酸カルシウムの沈着
誤り。
リン酸カルシウム沈着なら唾石などの石灰化を考えますが、T2高信号の液体性病変とは異なります。
覚えるポイント
- ガマ腫は舌下腺由来の粘液溢出囊胞です。
- 青紫色の口底腫脹と液体性画像所見を結びつけます。
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