113C066|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

右側口蓋の病変の写真(別冊No. 21A)とH-E染色病理組織像(別冊No. 21B)を別に示す。診断名はどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

口蓋の外向性・乳頭状病変と、線維血管性芯をもつ指状上皮増殖から扁平上皮乳頭腫と診断します。

解説

口腔乳頭腫は境界明瞭な小さな外向性病変で、表面は乳頭状またはカリフラワー状を呈します。病理では線維血管性結合組織の芯を、成熟した重層扁平上皮が被覆する乳頭状増殖が特徴です。明らかな細胞異型や深部浸潤を示さず、一般に外科的切除を行います。

画像の確認

実画像では、Aの右側口蓋に白色調で表面が細かく隆起した、小さな有茎性病変がみられます。病理像Bでは線維血管性の芯を伴う重層扁平上皮が指状に外向性増殖し、浸潤性増殖はみられないため乳頭腫に一致します。

選択肢の確認

a.線維腫
誤り。
線維腫は平滑な半球状腫瘤で、乳頭状上皮増殖を特徴としません。

b.乳頭腫
正しい。
乳頭状外観と線維血管性芯を伴う上皮の指状増殖が一致します。

c.多形腺腫
誤り。
多形腺腫は唾液腺由来の粘膜下腫瘤で、腺管・筋上皮・粘液軟骨様間質を示します。

d.粘表皮癌
誤り。
粘表皮癌は粘液細胞・類表皮細胞・中間細胞からなり、乳頭状表面像とは異なります。

e.扁平上皮癌
誤り。
扁平上皮癌では細胞異型、浸潤性胞巣、角化などを認めますが、本像に悪性浸潤はありません。

覚えるポイント

  • 乳頭腫は線維血管性芯+重層扁平上皮の乳頭状増殖です。
  • 外向性良性病変でも病理で異型・浸潤の有無を確認します。

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