113C081|第113回 歯科医師国家試験 過去問
73歳の男性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。3か月前に自覚したがそのままにしていたところ、徐々に増悪してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 31A)、エックス線画像(別冊No. 31B)及び造影CT(別冊No. 31C)を別に示す。 治療方針を決めるにあたり必要な検査はどれか。4つ選べ。

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正解: a・b・c・d
正答
a、b、c、d
この問題のポイント
進行口腔癌の治療方針には、組織診断、原発巣・頸部リンパ節・遠隔転移の評価、重複癌検索が必要です。
解説
まず生検で扁平上皮癌などの組織型を確定します。頸部超音波はリンパ節転移を評価し、必要なら穿刺吸引細胞診を組み合わせます。PETは全身の遠隔転移や重複癌検索に有用です。口腔・咽頭・食道領域には飲酒・喫煙など共通危険因子による重複癌があるため、上部消化管内視鏡も治療前検索に含めます。⁹⁹ᵐTcO₄⁻シンチグラフィは主に唾液腺機能や甲状腺などの評価で、本病変の治療方針決定には不要です。
画像の確認
実画像では、Aの下顎左側臼歯部に壊死性白苔を伴う不整な潰瘍性腫瘤があり、Bでは同部の顎骨破壊がみられます。造影CT画像Cでも口底・下顎周囲へ広がる病変が確認されるため、組織型、頸部リンパ節、遠隔転移、重複癌を系統的に評価する必要があります。
選択肢の確認
a.PET
正しい。
全身の遠隔転移や重複癌の検索に用います。
b.生検
正しい。
治療前に病変の組織型を確定するため必須です。
c.頸部超音波検査
正しい。
頸部リンパ節転移の有無・性状を評価します。
d.上部消化管内視鏡
正しい。
上部消化管の同時性重複癌を検索し、治療全体を計画するため必要です。
e.⁹⁹ᵐTcO₄⁻シンチグラフィ
誤り。
唾液腺機能などの評価に用いる検査で、進行口腔癌の病期・治療方針決定には必要ありません。
覚えるポイント
- 口腔癌は生検で確定し、T・N・Mを画像で評価します。
- 頸部リンパ節、遠隔転移、上部消化管重複癌も確認します。
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