113D043|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

軟骨内骨化において軟骨細胞の増殖と分化を調節するのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d

正答

d

この問題のポイント

成長板の軟骨内骨化では、IhhとPTHrPのフィードバック機構が軟骨細胞の増殖維持と肥大分化のタイミングを調節します。

解説

軟骨内骨化では、静止軟骨細胞が増殖し、柱状配列を形成した後、肥大・石灰化を経て骨へ置換されます。前肥大軟骨細胞から分泌されるIndian hedgehog〈Ihh〉は、関節側の細胞にPTHrP産生を促します。PTHrPはPTH/PTHrP受容体を介して軟骨細胞を増殖状態に保ち、肥大軟骨細胞への分化を遅らせます。

細胞がPTHrP供給源から離れると作用が低下し、肥大分化が進みます。この負のフィードバックにより、成長板の各層の幅と骨の長軸成長が調節されます。腫瘍抑制遺伝子や破骨細胞分化因子と混同せず、成長板はIhh-PTHrP系で覚えます。

選択肢の確認

a.APC
誤り。
Wntシグナルを制御する腫瘍抑制遺伝子で、異常は家族性大腸腺腫症などに関与します。

b.BRCA1
誤り。
DNA二本鎖切断修復に関与する腫瘍抑制遺伝子で、遺伝性乳癌・卵巣癌と関連します。

c.p53
誤り。
DNA損傷時の細胞周期停止やアポトーシスを担う腫瘍抑制因子です。

d.PTHrP
正しい。
Ihhとのフィードバックにより軟骨細胞の増殖を保ち、肥大分化を調節します。

e.RANKL
誤り。
RANKを介して破骨細胞前駆細胞の分化・活性化を促進する因子です。

覚えるポイント

  • 軟骨内骨化の成長板制御=Ihh-PTHrPフィードバックです。
  • PTHrPは増殖を維持し、肥大分化への移行を遅らせます。
  • RANKLは軟骨細胞ではなく、破骨細胞分化との対応で覚えます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 113D042113D044 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)