113D044|第113回 歯科医師国家試験 過去問
矯正歯科治療中の口腔内写真(別冊No. 5)を別に示す。 アーチワイヤーの屈曲に用いるのはどれか。2つ選べ。

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正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
写真のアーチワイヤーには、角線の三次元的屈曲と複数の垂直ループが付与されています。Tweedのアーチベンディングプライヤーとループフォーミングプライヤーを使い分けます。
解説
Tweedのアーチベンディングプライヤーは、角線を把持してfirst order、second order、third orderの屈曲やトルクを付与するためのプライヤーです。先端が角線を確実につかめる形態で、治療用アーチワイヤーの細かな三次元調整に適します。
Tweedのループフォーミングプライヤーは、段差のある先端や円柱状部分を利用し、規格化したループを形成します。写真では前歯・犬歯部付近に垂直ループがあるため、この2器具が必要です。Howeのプライヤーはワイヤー把持や結紮など、Youngのプライヤーは太いワイヤーの屈曲、ユーティリティープライヤーは装置・ワイヤーの一般的把持や調整に使いますが、写真の精密な角線屈曲とループ形成の組合せにはTweed型が適します。
画像の確認
実画像では、上下顎にマルチブラケット装置が装着され、角形アーチワイヤーが各ブラケットを連結しています。上顎前歯部中央と犬歯付近には背の高い垂直ループが複数形成され、ループ以外の区間にもブラケット位置に合わせた細かな屈曲がみられます。
選択肢の確認
a.Howeのプライヤー
誤り。
ワイヤーや小部品の把持、結紮線の操作などに便利ですが、角線の精密屈曲と規格化ループ形成の主器具ではありません。
b.Youngのプライヤー
誤り。
比較的太いワイヤーやクラスプ線の屈曲に用いますが、写真の治療用角線のループ形成には適しません。
c.ユーティリティープライヤー
誤り。
汎用的な把持・調整に用いますが、写真の角線屈曲と垂直ループを作る専用器具ではありません。
d.Tweedのアーチベンディングプライヤー
正しい。
角線の三次元的な屈曲・トルク付与に使用します。
e.Tweedのループフォーミングプライヤー
正しい。
写真にみられる規格的な垂直ループを形成するために使用します。
覚えるポイント
- 角線の屈曲=Tweedアーチベンディングです。
- ループ形成=Tweedループフォーミングです。
- 写真ではワイヤー断面と、単純屈曲かループかを分けて観察します。
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