113D052|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

癌化率が最も高いのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

紅板症は臨床的に鮮紅色を呈する口腔潜在的悪性疾患で、白板症などよりも高度上皮異形成・上皮内癌・浸潤癌を含む割合が高い病変です。

解説

紅板症は、他の既知疾患として診断できない境界明瞭な赤色斑です。上皮が萎縮して薄くなり、固有層の血管が透見されるため赤く見えます。発見時点ですでに高度上皮異形成、上皮内癌、あるいは早期扁平上皮癌であることが多く、選択肢中で癌化リスクが最も高い病変です。速やかな生検による組織診断が必要です。

白板症も重要な潜在的悪性疾患ですが、全体としての悪性化率は紅板症より低く、均一型か非均一型か、部位、大きさ、上皮異形成の程度でリスクが変わります。口腔扁平苔癬や慢性カンジダ症も経過観察を要する場合がありますが、鮮紅色病変を軽視しないことが要点です。

選択肢の確認

a.紅板症
正しい。
高度上皮異形成・上皮内癌・浸潤癌を伴う頻度が高く、選択肢中で癌化率が最も高い病変です。

b.乳頭腫
誤り。
通常は良性の乳頭状上皮性腫瘍で、一般的な口腔乳頭腫を高リスク潜在的悪性疾患とは扱いません。

c.白板症
誤り。
悪性化し得ますが、全体としてのリスクは紅板症より低いです。

d.口腔扁平苔癬
誤り。
特にびらん・萎縮型は長期観察が必要ですが、紅板症より癌化率は低いです。

e.慢性カンジダ症
誤り。
慢性肥厚性病変などで異形成を伴うことはありますが、紅板症がより高リスクです。

覚えるポイント

  • 最も危険な色は赤:紅板症は早期生検です。
  • 白板症では非均一型、舌・口底、異形成ありなどが高リスクです。
  • 臨床名だけで終わらせず、組織診断で異形成・癌の有無を確認します。

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