114A001|第114回 歯科医師国家試験 過去問
薬剤耐性〈AMR〉対策に該当するのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
薬剤耐性〈AMR〉対策では、耐性菌を選択する圧力を減らす抗微生物剤の適正使用が中心になります。
解説
AMRは、細菌などが抗微生物剤に抵抗性をもち、従来の治療薬が効きにくくなる問題です。不必要な投与や、病原体・感染部位に合わない薬剤選択、過不足のある用量・投与期間は、耐性菌が選択される機会を増やします。そのため、感染症の有無を評価し、必要な場合に適切な薬剤を適切な量・期間だけ用いる抗微生物薬適正使用〈antimicrobial stewardship〉が重要です。
AMR対策には感染予防、耐性菌の動向調査、研究開発なども含まれますが、選択肢の中で直接かつ代表的な対策はdです。
選択肢の確認
a.海外渡航の禁止
誤り。
耐性菌は国境を越えて広がりますが、海外渡航を一律に禁止することはAMR対策ではありません。
b.PCR検査の実施
誤り。
PCR検査は病原体や耐性遺伝子の検出に役立つことがありますが、検査を行うこと自体が本問の代表的対策ではありません。
c.手指消毒薬の配布
誤り。
手指衛生は感染伝播予防に重要ですが、消毒薬を配布するだけでは適正な手指衛生やAMR対策全体を意味しません。
d.抗微生物剤の適正使用
正しい。
不要な処方を避け、適応、薬剤、用量、投与期間を適正化することはAMR対策の主要な柱です。
e.免疫グロブリンの投与
誤り。
免疫グロブリンには特定の感染症の予防・治療などの適応がありますが、一般的なAMR対策ではありません。
覚えるポイント
- AMR対策の中心は抗微生物剤の適正使用です。
- 「必要な患者に、適切な薬剤を、適切な量・期間」が基本です。
- 感染予防と耐性菌サーベイランスも併せて考えます。
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