114A002|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学歯科理工学

歯科用合金を構成する金属元素で、イオン化傾向が最も大きいのはどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

イオン化傾向は、金属が電子を失って陽イオンになろうとする傾向です。貴金属と卑金属を区別します。

解説

金属のイオン化傾向が大きいほど酸化されやすく、標準電極電位は一般に負の側になります。Ag、Au、Ptは貴金属でイオン化傾向が小さく、Cuもこれらよりは酸化されやすいものの、Tiほど大きくありません。したがって選択肢中ではTiが最も大きくなります。

ただし、イオン化傾向と口腔内での腐食のしやすさは単純に同じではありません。Tiは酸素と反応しやすい一方、表面に緻密で安定な酸化チタンの不動態皮膜を形成します。この皮膜が内部金属を保護するため、生体材料として高い耐食性を示します。

選択肢の確認

a.Ag
誤り。
Agは貴金属に分類され、Tiよりイオン化傾向が小さい金属です。

b.Au
誤り。
Auは極めて化学的に安定な貴金属で、イオン化傾向は非常に小さいです。

c.Cu
誤り。
CuはAgやAuより酸化されやすいものの、選択肢中で最大ではありません。

d.Pt
誤り。
PtはAuと同様に貴金属で、化学的安定性が高い金属です。

e.Ti
正しい。
Tiは選択肢中で最もイオン化傾向が大きい金属です。実用上の耐食性は不動態皮膜によって得られます。

覚えるポイント

  • Tiはイオン化傾向が大きい卑金属です。
  • Tiの高い耐食性は酸化チタンの不動態皮膜によります。
  • イオン化傾向と実際の耐食性を混同しないことが重要です。

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