114B017|第114回 歯科医師国家試験 過去問
頸部郭清術変法(保存的・機能的)の術中写真(別冊No. 1)を別に示す。 筋鉤で牽引している筋を支配する神経(矢印)はどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
保存的頸部郭清術では、胸鎖乳突筋や内頸静脈とともに副神経の温存が重要です。副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を運動支配します。
解説
副神経は第XI脳神経で、頸部で胸鎖乳突筋の深面に入り、これを支配した後、頸部後三角を横切して僧帽筋の深面へ至ります。頸部郭清術で損傷すると、僧帽筋麻痺による肩の下垂、上肢挙上困難、肩痛などの肩関節機能障害を生じます。
保存的・機能的頸部郭清術は、腫瘍学的に必要なリンパ組織を切除しながら、可能な範囲でこれらの非リンパ組織を温存し、術後機能を保つことを目指します。
画像の確認
実画像では、頸部が広く展開され、筋鉤で牽引された胸鎖乳突筋の深面付近に、矢印で細い索状構造が示されています。この走行は胸鎖乳突筋に入る副神経と整合します。
選択肢の確認
a.副神経
正しい。胸鎖乳突筋と僧帽筋を運動支配し、機能的頸部郭清術で温存が重視されます。
b.頸横神経
誤り。頸神経叢の皮枝で、主に前頸部の皮膚感覚を支配し、筋の運動支配ではありません。
c.舌下神経
誤り。第XII脳神経で舌筋を運動支配しますが、胸鎖乳突筋の支配神経ではありません。
d.迷走神経
誤り。頸動脈鞘内を走行し、咽頭・喉頭や胸腹部臓器を広く支配します。
e.大耳介神経
誤り。頸神経叢の皮枝で、耳介周囲や耳下腺部の皮膚感覚を支配します。
覚えるポイント
- 副神経=胸鎖乳突筋・僧帽筋です。
- 副神経障害では肩下垂、肩痛、上肢挙上困難が問題になります。
- 頸横神経と大耳介神経は感覚性の皮枝です。
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