114B018|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

細胞致死膨化毒素を産生する歯周病原細菌はどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

歯周病原細菌は菌名と主要病原因子を組にします。Aggregatibacter actinomycetemcomitansは、細胞致死膨化毒素とロイコトキシンを産生します。

解説

細胞致死膨化毒素(cytolethal distending toxin:CDT)は、CdtA、CdtB、CdtCからなる毒素です。中心的活性をもつCdtBが宿主細胞のDNAを障害し、細胞周期を停止させます。その結果、細胞は膨化し、最終的に細胞死へ向かいます。

Aggregatibacter actinomycetemcomitansは、若年者に急速な歯周組織破壊を生じる歯周炎と関連が深いグラム陰性通性嫌気性桿菌です。CDTに加え、白血球を障害するロイコトキシンを産生することも重要です。

選択肢の確認

a.Tannerella forsythia
誤り。レッドコンプレックスを構成する歯周病原細菌ですが、本問のCDT産生菌ではありません。

b.Treponema denticola
誤り。運動性をもつスピロヘータで、デンティリシンなどの病原因子をもちます。

c.Prevotella intermedia
誤り。黒色色素産生性の歯周病原細菌で、女性ホルモンとの関連も知られますが、本問のCDT産生菌ではありません。

d.Porphyromonas gingivalis
誤り。レッドコンプレックスの一菌種で、ジンジパインなどのプロテアーゼを産生します。

e.Aggregatibacter actinomycetemcomitans
正しい。CDTを産生し、宿主細胞の細胞周期停止、膨化、細胞死を起こします。

覚えるポイント

  • A. actinomycetemcomitans=CDT+ロイコトキシンです。
  • CDTはDNA障害と細胞周期停止を介して細胞を膨化・死滅させます。
  • P. gingivalisはジンジパイン、T. denticolaはデンティリシンと結び付けます。

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