114B019|第114回 歯科医師国家試験 過去問
中枢神経系全般にLewy小体が多数沈着することによって生じるのはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
Lewy小体は主にαシヌクレインが蓄積した神経細胞内封入体です。大脳皮質を含む中枢神経系に広く多数沈着すると、Lewy小体型認知症を生じます。
解説
Lewy小体型認知症では、認知機能の日内・日差変動、具体的で繰り返す幻視、動作緩慢や筋固縮などのパーキンソニズム、REM睡眠行動異常が重要です。自律神経症状として起立性低血圧、便秘、排尿障害などを伴うこともあります。
Lewy小体が主に脳幹の黒質などに沈着するとパーキンソン病の運動症状につながりますが、中枢神経系全般、特に大脳皮質に広がると認知機能障害が前景に立ちます。歯科診療では認知機能の変動、自律神経障害、抗精神病薬への過敏性などに留意します。
選択肢の確認
a.球麻痺
誤り。球麻痺は舌咽神経核、迷走神経核、舌下神経核などの下位運動ニューロン障害で構音・嚥下障害を生じる病態です。
b.認知症
正しい。Lewy小体が大脳皮質を含む中枢神経系に広く蓄積すると、Lewy小体型認知症を生じます。
c.脳梗塞
誤り。脳梗塞は血栓や塞栓で脳血管が閉塞する虚血性疾患で、Lewy小体沈着が原因ではありません。
d.不整脈
誤り。不整脈は心臓の興奮生成または伝導の異常で、Lewy小体の中枢神経沈着による主病態ではありません。
e.骨粗鬆症
誤り。骨強度が低下し骨折リスクが増大する疾患で、Lewy小体蓄積による疾患ではありません。
覚えるポイント
- Lewy小体の主成分はαシヌクレインです。
- Lewy小体型認知症では認知機能の変動、幻視、パーキンソニズムを押さえます。
- 起立性低血圧などの自律神経症状にも注意します。
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