114B022|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

潰瘍が硬口蓋に好発するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: d・e

正答

d、e

この問題のポイント

潰瘍性病変は、患者の年齢と好発粘膜を組にして判断します。硬口蓋に好発するのは、乳児のBednarアフタと、小唾液腺由来の壊死性唾液腺化生です。

解説

Bednarアフタは、新生児・乳児の硬口蓋後方にみられる外傷性潰瘍です。哺乳や不適切な口腔清拭による機械的刺激が関与し、左右対称性に生じることがあります。

壊死性唾液腺化生は、小唾液腺の虚血性壊死による良性・自然治癒性の病変で、小唾液腺の多い硬口蓋後方に好発します。深く境界明瞭な潰瘍となり、臨床的、組織学的に悪性腫瘍と似ることがあるため、鑑別が重要です。

選択肢の確認

a.結核
誤り。口腔結核は舌に多く、硬口蓋を代表的好発部位とする病変ではありません。

b.類天疱瘡
誤り。歯肉を含む口腔粘膜に水疱、びらんを生じますが、硬口蓋に限局して潰瘍が好発する疾患ではありません。

c.Behçet病
誤り。反復性アフタ性潰瘍は非角化粘膜に生じやすく、硬口蓋好発ではありません。

d.Bednarアフタ
正しい。乳児の硬口蓋後方に生じる機械的刺激に関連した外傷性潰瘍です。

e.壊死性唾液腺化生
正しい。硬口蓋後方の小唾液腺に好発し、壊死後に深い潰瘍を形成します。

覚えるポイント

  • 乳児+硬口蓋後方=Bednarアフタです。
  • 成人+硬口蓋の深い潰瘍=壊死性唾液腺化生を考えます。
  • 壊死性唾液腺化生は良性ですが、扁平上皮癌や粘表皮癌との鑑別が重要です。

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