114B028|第114回 歯科医師国家試験 過去問
成長期の下顎骨における骨吸収部位はどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
成長期の骨は、全体が同じ方向へ増大するのではなく、部位ごとの骨添加と骨吸収によるリモデリングで形態と位置を変えます。下顎前歯歯槽部の唇側面は骨吸収部位です。
解説
下顎骨は下顎頭軟骨での成長と、骨表面の添加・吸収による改造によって後上方へ成長しながら、骨体全体として前下方へ位置を変えます。下顎枝では後縁に骨添加、前縁に骨吸収が起こり、下顎枝が後方へ移動して歯列の後方に大臼歯萌出のための空間が生まれます。
下顎頭上縁や筋突起上縁など、成長方向へ伸長する部位では骨形成がみられます。下顎角外面も咀嚼筋付着と形態形成に伴う骨添加部位として扱います。一方、前歯歯槽部では唇側面が吸収、舌側面が添加となるリモデリングが起こり、下顎骨前方部の形態変化に関与します。国試では、下顎枝の「前縁吸収・後縁添加」と前歯部の「唇側吸収」を組にして覚えます。
選択肢の確認
a.下顎角外面
誤り。成長期には咀嚼筋の付着と下顎角部の形態形成に伴う骨添加がみられる部位です。
b.下顎枝後縁
誤り。下顎枝後縁では骨添加が起こり、前縁の骨吸収と組み合わさって下顎枝が後方へ移動します。
c.下顎頭上縁
誤り。下顎頭軟骨での成長に伴って骨が形成され、下顎枝高径の増加に関与します。
d.筋突起上縁
誤り。側頭筋の付着する筋突起の成長に伴い、上縁では骨添加がみられます。
e.前歯歯槽部唇側面
正しい。成長に伴う下顎前方部のリモデリングで骨吸収が起こる部位です。
覚えるポイント
- 下顎枝前縁は吸収、後縁は添加です。
- 下顎前歯歯槽部は唇側面で吸収が起こります。
- 骨の成長では、局所の添加・吸収と骨全体の移動を分けて考えます。
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