114C033|第114回 歯科医師国家試験 過去問
56歳の男性。上顎前歯部の腫脹と動揺を主訴として来院した。4か月前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後にフラップ手術を行い、骨欠損形態を確認した。術中の口腔内写真(別冊No. 6)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 術中の所見を踏まえ、次に行う処置はどれか。1つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
フラップを開いた後は、骨欠損形態だけでなく、根面に歯石やバイオフィルムが残っていないかを直視下で確認します。写真では根面に沈着物が残るため、次はスケーリング・ルートプレーニングを行います。
解説
歯周基本治療後でも深いポケットが残る部位では、非外科的に到達しにくい歯石が残存することがあります。フラップ手術は根面と骨欠損を明視し、確実にスケーリング・ルートプレーニングと不良肉芽除去を行うための術式です。本問は「次に」行う基本操作の順序を問うています。
画像の確認
実画像では、上顎前歯部の歯肉弁が剥離され、歯槽骨が根尖側へ深く失われた骨欠損と根面が直視されています。露出根面には黄褐色の沈着物が見え、骨への処置や縫合の前に根面デブライドメントが必要です。
選択肢の確認
a.縫合
誤り。根面の感染性沈着物を除去した後に歯肉弁を戻して縫合します。
b.自家骨移植
誤り。骨移植の適応を判断する前に、根面と骨欠損内を清浄化します。
c.オステオプラスティ
誤り。非支持骨の形態修正であり、写真で残存する根面沈着物への最初の対応ではありません。
d.不良肉芽組織の除去
誤り。必要な操作ですが、写真で直接確認できる残存歯石へは根面処置を優先します。
e.スケーリング・ルートプレーニング
正しい。直視下で残存歯石と感染性沈着物を除去し、根面を生物学的に適合した状態にします。
覚えるポイント
- フラップ手術中は、明視下で根面デブライドメントを徹底します。
- 移植や縫合の前に、感染性沈着物を残さないことが基本です。
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