114C065|第114回 歯科医師国家試験 過去問
両側耳下腺部の腫脹を主訴として来院した患者の医療面接結果の一部を表に示す。 医療面接の内容|患者回答 腫脹の自覚|昨日から 発熱|あり 自発痛|あり 口腔乾燥感|なし 考えられるのはどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
昨日からの急性発症、発熱、自発痛を伴う両側耳下腺腫脹は、ムンプスウイルスによる流行性耳下腺炎に典型的です。慢性・無痛性の腫脹や、食事に関連する反復性腫脹と区別します。
解説
流行性耳下腺炎は飛沫・接触で感染し、発熱や倦怠感に続いて片側または両側の耳下腺部が有痛性に腫脹します。耳介下部から下顎枝後方の腫れが特徴で、口腔乾燥感を必須としません。診療時には感染性を考慮し、他者との接触を避けて全身合併症にも注意します。急性化膿性耳下腺炎では導管開口部からの排膿なども確認しますが、本問の選択肢では流行性耳下腺炎が最も合います。
選択肢の確認
a.唾石症
誤り。顎下腺に多く、食事時に片側性の腫脹・疼痛を繰り返すことが典型です。
b.Frey症候群
誤り。耳下腺手術や外傷後に、食事で耳前部の発汗・紅潮を生じる病態です。
c.Warthin腫瘍
誤り。中高年の耳下腺尾部に生じる緩徐で無痛性の腫瘤が多く、急性発熱を伴いません。
d.IgG4関連疾患
誤り。唾液腺の対称性腫脹を生じ得ますが、通常は慢性で、口腔乾燥などを伴うことがあります。
e.流行性耳下腺炎
正しい。急性発熱と疼痛を伴う両側耳下腺腫脹が典型的です。
覚えるポイント
- 急性・発熱・有痛性・両側耳下腺腫脹なら流行性耳下腺炎を考えます。
- 唾石症は食事時の反復性腫脹、腫瘍は緩徐な無痛性腫脹が基本です。
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