114C079|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

エナメル芽細胞の機能で正しいのはどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: b・c・e

正答

b、c、e

この問題のポイント

エナメル芽細胞は、分泌期にアメロゲニンなどのエナメル基質蛋白を分泌し、成熟期には基質蛋白と水分を除去しながらカルシウムなどの無機イオンを供給して結晶を成長させます。

解説

分泌期エナメル芽細胞はTomes突起を介してエナメル基質を形成し、その主要蛋白がアメロゲニンです。基質はMMP20やKLK4などで分解され、成熟期エナメル芽細胞に取り込まれて脱却されます。同時にカルシウムイオンやリン酸イオンの輸送とpH調整を行い、ハイドロキシアパタイト結晶が太く成長して高度に石灰化したエナメル質になります。エナメル質の有機基質はコラーゲンを主体としません。

選択肢の確認

a.基質小胞の分泌
誤り。基質小胞は骨や象牙質などの初期石灰化に関係しますが、エナメル芽細胞の代表的機能ではありません。

b.アメロゲニンの脱却
正しい。成熟期に分解されたエナメル基質蛋白を除去し、結晶成長の空間を確保します。

c.アメロゲニンの分泌
正しい。分泌期に主要なエナメル基質蛋白として産生します。

d.コラーゲン線維の分泌
誤り。エナメル基質はⅠ型コラーゲン線維を主体とせず、アメロゲニンなどを含みます。

e.カルシウムイオンの供給
正しい。成熟過程で無機イオンを供給し、エナメル結晶の成長を進めます。

覚えるポイント

  • 分泌期はアメロゲニン分泌、成熟期は蛋白脱却と無機イオン供給です。
  • エナメル基質はコラーゲン主体ではなく、基質小胞による石灰化でもありません。

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