115A015|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
コンポジットレジン修復でホワイトマージンの原因はどれか。 1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
コンポジットレジンの重合時に生じる体積収縮と、その収縮応力が窩洞辺縁へ及ぼす影響を理解する問題です。
解説
コンポジットレジンは重合によって体積が減少します。この重合収縮により接着界面へ引張応力が生じ、窩縁部に微小な間隙やエナメル質亀裂が形成されると、光の屈折の違いによって白い線状のホワイトマージンとして見えることがあります。
重合収縮応力を減らすには、適切な接着操作、少量ずつの積層塡塞、照射法の工夫、十分な健全エナメル質の確保などが重要です。
ひっかけポイント
ホワイトマージンは色の問題だけではなく、辺縁の微小亀裂や間隙を示すことがあります。
選択肢の確認
a.研磨不足
誤り。
研磨不足では表面粗さや光沢不足、プラーク付着が問題になりますが、本問で問うホワイトマージンの代表的原因は重合収縮です。
b.重合収縮
正しい。
重合収縮応力によって窩縁部に微小間隙やエナメル質亀裂が生じ、白い辺縁として観察されることがあります。
c.積層塡塞
誤り。
適切な積層塡塞は、一度に重合するレジン量を減らし、重合収縮応力を軽減するために行います。ホワイトマージンの予防に役立つ操作です。
d.二次齲蝕
誤り。
二次齲蝕は修復物辺縁に新たに生じるう蝕で、軟化、着色、辺縁破壊などを伴います。重合直後のホワイトマージンの直接原因ではありません。
e.未重合層
誤り。
未重合層は酸素によって表面重合が阻害された層で、積層時の層間接着には利用されます。ホワイトマージンの代表的原因ではありません。
覚えるポイント
- コンポジットレジンは重合時に体積収縮します。
- 収縮応力は接着界面の間隙や辺縁エナメル質の亀裂を生じさせます。
- 積層塡塞は重合収縮応力を軽減する方法です。