115A025第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

Lindhe とNyman の根分岐部病変の分類と治療法の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。

115A025の問題画像
2つ選択
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正解: b・c

正答

b、c

この問題のポイント

根分岐部病変の進行度と治療の侵襲度を対応させます。基本は、軽度では非外科治療、進行すると視野確保のための歯周外科や再生・切除療法を検討することです。

解説

LindheとNymanの分類では、根分岐部へ水平方向にどこまでプローブが進入するかで病変を評価します。

  • 1度は、根分岐部への水平的な組織破壊が浅い初期病変です。
  • 2度は、分岐部内へ進入するものの反対側まで貫通しない袋状の病変です。
  • 3度は、分岐部を反対側まで貫通する病変です。

1度ではプラークコントロールとスケーリング・ルートプレーニングを中心に行います。2度では非外科治療後の再評価に基づき、フラップ手術による直視下のデブライドメントや、条件が良ければ歯周組織再生療法を検討します。

治療選択のポイント
根分岐部病変では分類だけで治療を決めません。歯根形態、骨欠損形態、歯髄状態、清掃性、残存歯質、咬合、患者の全身状態を合わせて判断します。

画像の確認

実画像では、根分岐部病変の程度と処置を対応させた表が示され、選択肢bは1度―スケーリング・ルートプレーニング、cは2度―フラップ手術と読める。病変の進行度に応じた処置の組合せとして、この二行が正答であることを画像上の対応関係から確認できる。

選択肢の確認

a.1度 — ルートセパレーション
誤り。
1度は初期病変であり、まず非外科的歯周治療を行います。歯根分離を行うルートセパレーションは、より進行した病変に対して選択的に検討する侵襲的処置です。

b.1度 — スケーリング・ルートプレーニング
正しい。
1度では分岐部病変が浅いため、プラークコントロールとスケーリング・ルートプレーニングによる原因除去が基本です。

c.2度 — フラップ手術
正しい。
2度では分岐部内の器具到達性が低下します。歯周基本治療後に病変が残る場合、フラップを開いて直視下で根面と骨欠損を処置する方法が適応になります。

d.2度 — ヘミセクション
誤り。
ヘミセクションは歯冠と歯根の一部を分割・除去する切除療法です。2度病変の標準的な組合せとして一律に選ぶ処置ではなく、より進行した局所病変で歯根ごとの保存可能性が明確な場合に限って検討します。

e.3度 — ファーケーションプラスティ
誤り。
ファーケーションプラスティは歯冠・歯根面や周囲骨の形態を修正して清掃性を高める処置です。貫通性の3度病変をこの処置だけで改善するのは困難で、根分離、根切除、トンネリング、抜歯などを症例に応じて検討します。

覚えるポイント

  • 1度は浅い、2度は袋状、3度は貫通性です。
  • 1度の基本はスケーリング・ルートプレーニングです。
  • 2度では再評価後にフラップ手術や再生療法を検討します。
  • 切除療法は分類だけで決めず、保存可能性と清掃性を総合評価します。

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