115A046|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
静止膜電位の時に心筋細胞内で最も濃度が高いのはどれか。 1つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
心筋細胞の静止膜電位を理解するには、細胞内はK⁺が高く、細胞外はNa⁺とCa²⁺が高いというイオン濃度勾配を押さえます。
解説
心筋細胞を含む多くの細胞では、細胞内液に最も多く含まれる主要陽イオンは**K⁺**です。一方、細胞外液ではNa⁺が主要陽イオンです。
この濃度差は、細胞膜のNa⁺・K⁺ポンプによって維持されます。Na⁺・K⁺ポンプはATPを用いて、細胞内のNa⁺を外へ、細胞外のK⁺を内へ移動させます。
静止時の心筋細胞膜はK⁺に対する透過性が比較的高いため、K⁺が濃度勾配に従って細胞外へ流出します。その結果、細胞内が相対的に負となり、静止膜電位が形成されます。
Ca²⁺は筋収縮に不可欠ですが、静止時の細胞質内濃度は極めて低く保たれています。活動電位に伴って細胞内へ流入し、筋小胞体からの放出も加わって収縮を起こします。
ひっかけポイント
「筋収縮で重要なイオン」と「静止時に細胞内濃度が最も高いイオン」は別です。収縮で重要なCa²⁺は、静止時の細胞質内では低濃度です。
選択肢の確認
a.K⁺
正しい。
K⁺は心筋細胞内の主要陽イオンであり、選択肢の中で静止時の細胞内濃度が最も高いイオンです。
b.Cl⁻
誤り。
Cl⁻は主に細胞外液に多い陰イオンです。細胞内の主要陽イオンであるK⁺より濃度は低くなります。
c.Na⁺
誤り。
Na⁺は細胞外液に高濃度で、細胞内ではNa⁺・K⁺ポンプによって低く保たれています。
d.Ca²⁺
誤り。
Ca²⁺は興奮収縮連関に重要ですが、静止時の細胞質内濃度は非常に低く調節されています。
e.Mg²⁺
誤り。
Mg²⁺も細胞内に存在し、ATP利用などに関与しますが、心筋細胞内で最も濃度が高い主要陽イオンはK⁺です。
覚えるポイント
- **細胞内の主要陽イオンはK⁺、細胞外の主要陽イオンはNa⁺**です。
- 静止膜電位は主にK⁺の濃度勾配と膜透過性で決まります。
- Ca²⁺は収縮に重要ですが、静止時の細胞質内濃度は低く保たれます。