115B002|第115回 歯科医師国家試験 過去問
健康格差で正しいのはどれか。 1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
健康格差とは、所得、職業、教育、居住地域などの社会的条件によって、集団間に生じる健康状態や医療アクセスの差を指します。
解説
健康格差は、単なる個人差ではなく、社会経済的状況や地域環境などに関連して生じる、集団間の健康状態の差です。例えば、所得階層、職業、学歴、居住地域によって、疾病罹患、死亡、健康寿命、医療へのアクセスなどに差がみられることがあります。
健康日本21 (第二次 )では、基本的な方向として、健康寿命の延伸と健康格差の縮小が掲げられました。したがって、格差縮小を目標とするdが正答です。
健康格差を縮小するには、国民全体へ働きかけるポピュレーションアプローチだけでなく、健康上の不利益を受けやすい集団への重点的支援も組み合わせることが重要です。
ひっかけポイント
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある期間の目安です。集団間の健康状態の差を意味する健康格差とは別の概念です。
選択肢の確認
a.国民皆保険制度は格差を拡大する。
誤り。
国民皆保険制度は、所得や職業にかかわらず必要な医療を受けられる基盤を整え、医療アクセスの格差を抑える方向に働く制度です。
b.平均寿命と健康寿命の差を意味する。
誤り。
平均寿命と健康寿命の差は、健康上の制限を受けながら生活する期間を示す目安です。健康格差は、社会集団や地域の間に存在する健康状態の差を指します。
c.高額な医療の推進により格差が縮小する。
誤り。
高額な医療を推進するだけでは、経済的・地理的な利用格差が生じる可能性があります。健康格差の縮小には、予防、生活環境整備、医療アクセスの確保など多面的な対策が必要です。
d.格差縮小は健康日本21 (第二次 )の目標である。
正しい。
健康日本21 (第二次 )では、健康寿命の延伸とともに、健康格差の縮小が基本的な方向として掲げられました。
e.ポピュレーションアプローチは格差を拡大する。
誤り。
ポピュレーションアプローチは、集団全体のリスク分布を改善する方法です。方法によっては情報を利用しやすい層が先に恩恵を受けることもありますが、概念上、健康格差を拡大することを目的とするものではありません。
覚えるポイント
- 健康格差は、社会集団・地域間の健康状態や医療アクセスの差です。
- 健康日本21 (第二次 )では、健康寿命の延伸と健康格差の縮小が掲げられました。
- 平均寿命と健康寿命の差を、健康格差と混同しないようにします。