115B022第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

乳児期にみられるのはどれか。 2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: a・b

正答

a、b

この問題のポイント

乳児期、とくに出生直後からみられる口腔所見を選びます。先天歯上皮真珠は、新生児・乳児で確認される代表的な所見です。

解説

先天歯は、生まれた時点ですでに口腔内に萌出している歯です。下顎乳中切歯部に多く、正常乳歯列の歯である場合と過剰歯である場合があります。著しい動揺がある場合は誤嚥・誤飲の危険を評価し、舌下面に潰瘍を形成する場合はRiga-Fede病にも注意します。

上皮真珠は、新生児の口蓋や歯槽堤にみられる白色から黄白色の小結節です。上皮遺残に由来する角化物を含む小嚢胞で、多くは治療を必要とせず自然に消失します。

一方、低位乳歯は乳歯の骨性癒着などに伴って小児期に明らかになることが多く、萌出性腐骨は萌出中の歯の歯冠上にみられる小骨片です。タウロドントは歯髄腔が長く、根分岐部が根尖側へ位置する歯の形態異常で、通常はエックス線画像で評価します。

歯科国試ではここを押さえる
新生児の口腔内にみられる白色小結節では、上皮真珠を考えます。多くは自然消失するため、不要な切開や投薬を行いません。

選択肢の確認

a.先天歯
正しい。
出生時にすでに萌出している歯であり、乳児期にみられます。動揺度、哺乳障害、舌下面の潰瘍、誤嚥リスクを確認します。

b.上皮真珠
正しい。
新生児の口蓋や歯槽堤にみられる角化物を含む小嚢胞です。通常は自然に消失します。

c.低位乳歯
誤り。
低位乳歯は、骨性癒着などによって周囲の歯より咬合面が低くみえる状態です。乳歯列期から混合歯列期に問題となることが多く、乳児期の代表的所見ではありません。

d.萌出性腐骨
誤り。
萌出性腐骨は、萌出中の歯の歯冠上に残る小さな骨片です。主に歯の萌出が進む小児期にみられ、乳児期の代表的所見ではありません。

e.タウロドント
誤り。
タウロドントは、歯髄腔が歯根方向へ長く、根分岐部が根尖側へ偏位する形態異常です。歯の形成異常ではありますが、乳児期に口腔内で確認する代表的病変ではありません。

覚えるポイント

  • 先天歯は出生時に萌出している歯です。
  • 上皮真珠は新生児にみられ、多くは自然消失します。
  • 低位乳歯は骨性癒着、萌出性腐骨は歯の萌出、タウロドントは歯根形態の異常と関連します。

関連問題

115B021115B023
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)