115D002第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

伝導速度が最も速いのはどれか。 1つ選べ。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

神経線維の伝導速度は、主に軸索の太さ髄鞘の有無で決まります。太く、髄鞘化が強いAα線維が最も速く伝導します。

解説

顎二腹筋を収縮させる体性運動神経線維はAα線維です。Aα線維は太い有髄線維で、跳躍伝導を行うため、選択肢の中で伝導速度が最も速くなります。

温度覚や歯髄痛は細いAδ線維や無髄のC線維が担います。自律神経では節前線維は細い有髄B線維、節後線維は無髄C線維であり、いずれもAα線維より遅いと整理します。

選択肢の確認

a.舌の温覚を伝える感覚神経線維
誤り。
温度覚は主に細いAδ線維やC線維で伝えられます。太いAα線維より伝導速度は遅くなります。

b.歯髄の痛覚を伝える感覚神経線維
誤り。
歯髄痛は速い鋭い痛みをAδ線維、遅い鈍い痛みをC線維が伝えます。いずれも体性運動のAα線維より遅い線維です。

c.顎下腺を支配する交感神経節前線維
誤り。
自律神経節前線維は細い有髄B線維です。有髄ではありますが、太いAα線維ほど速くありません。

d.顎二腹筋を収縮させる運動神経線維
正しい。
骨格筋を支配する体性運動神経は太い有髄Aα線維であり、選択肢の中で最も速く伝導します。

e.耳下腺を支配する副交感神経節後線維
誤り。
自律神経節後線維は原則として無髄C線維であり、伝導速度は遅くなります。

覚えるポイント

  • Aα線維は骨格筋の運動や固有感覚に関与し、伝導が速い線維です。
  • Aδ線維は速い痛みや冷覚、C線維は遅い痛みや温覚を伝えます。
  • 自律神経は節前がB線維、節後がC線維です。

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