115D032|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
部分層弁を形成する歯周外科治療はどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・d
正答
b、d
この問題のポイント
歯周外科で形成する弁は、骨膜を弁に含める全層弁と、骨膜を骨面に残す部分層弁に分けます。粘膜歯肉外科では部分層弁を用いる術式が重要です。
解説
部分層弁では、上皮と結合組織の一部を剝離し、骨膜を骨面に残します。骨を露出させずに軟組織を移動させたい場合や、移植片の受容床として血流のある骨膜上の結合組織を確保したい場合に適します。
口腔前庭拡張術では、筋や小帯の付着を根尖側へ移動し、前庭を深くするために部分層で剝離します。遊離歯肉移植術では、受容床を部分層に形成して骨膜を残し、その上へ移植片を密着・固定します。
一方、歯周ポケット内部や骨欠損へアクセスする新付着術、組織再生誘導法、フラップキュレッタージでは、一般に骨面を明視するため全層弁を基本とします。
選択肢の確認
a.新付着術
誤り。
歯根面と歯周ポケット内へアクセスし、病変組織を除去する術式で、基本的には骨膜を含む全層弁を形成します。
b.口腔前庭拡張術
正しい。
骨膜を骨面に残した部分層弁を移動し、筋・小帯付着を根尖側へ移して口腔前庭を拡張します。
c.組織再生誘導法
誤り。
骨欠損部のデブライドメントと遮蔽膜の設置が必要であり、骨面へ到達する全層弁を基本とします。
d.遊離歯肉移植術
正しい。
移植片の受容床は、血液供給を得られるように骨膜を温存した部分層で形成します。
e.フラップキュレッタージ
誤り。
歯肉弁を剝離して歯根面と骨面を明視し、ポケット内壁を掻爬するため、全層弁を基本とします。
覚えるポイント
- 部分層弁は骨膜を骨面に残します。
- 口腔前庭拡張術と遊離歯肉移植術は部分層弁が基本です。
- 骨欠損へ直接アクセスする術式は全層弁を基本とします。