115D036|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
長期間の服用によって歯肉増殖が生じる薬物はどれか。 3つ選べ。
3つ選択
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正解: a・b・c
正答
a、b、c
この問題のポイント
薬物性歯肉増殖を起こす代表的な3群は、カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬、免疫抑制薬です。
解説
薬物性歯肉増殖の代表薬は、カルシウム拮抗薬のニフェジピン、抗てんかん薬のフェニトイン、免疫抑制薬のシクロスポリンです。歯肉線維芽細胞やコラーゲン代謝への薬剤の影響に、プラークによる炎症が加わって増殖が強くなると考えられています。
臨床では歯間乳頭部から線維性に増殖し、進行すると歯冠を覆い、清掃や咀嚼を妨げます。対応では自己判断で薬剤を中止せず、処方医と薬剤変更の可否を相談し、プラークコントロール、スケーリング・ルートプレーニングを行います。残存する増殖には歯肉切除などを検討します。
全身管理上の注意点
降圧薬、抗てんかん薬、免疫抑制薬には重要な原疾患があります。歯科医師だけの判断で休薬させてはいけません。
選択肢の確認
a.ニフェジピン
正しい。
カルシウム拮抗薬で、長期服用による薬物性歯肉増殖の代表薬です。
b.フェニトイン
正しい。
抗てんかん薬で、線維性の歯肉増殖を起こす代表薬です。
c.シクロスポリン
正しい。
免疫抑制薬で、特にプラーク性炎症があると歯肉増殖が目立つことがあります。
d.シロスタゾール
誤り。
抗血小板薬であり、出血傾向には注意しますが、薬物性歯肉増殖の代表薬ではありません。
e.スルホニル尿素薬
誤り。
糖尿病治療薬で、低血糖への注意が必要です。代表的な歯肉増殖誘発薬ではありません。
覚えるポイント
- 歯肉増殖はニフェジピン、フェニトイン、シクロスポリンを覚えます。
- プラーク性炎症が増殖を悪化させるため、口腔衛生管理が重要です。
- 薬剤変更は処方医と連携して判断します。