115D075第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床保存修復学

46 歳の男性。上顎左側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。 2週前から 症状を自覚するようになったという。他の症状は認められない。検査の結果、コン ポジットレジン修復を行うこととした。初診時と齲窩の開拡後の口腔内写真 (別冊 No. 24 )を別に示す。 処置に使用する器具はどれか。 2つ選べ。

115D075の問題画像
2つ選択
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正解: a・c

正答

a、c

この問題のポイント

画像では上顎左側第一小臼歯の隣接面を含むⅡ級窩洞が開拡されています。コンポジットレジンで隣接面形態と接触点を回復する器具を選びます。

解説

初診時画像では第一小臼歯の遠心隣接面部に修復物と齲蝕部がみられ、開拡後画像では咬合面から遠心隣接面へ及ぶ窩洞が確認できます。Ⅱ級コンポジットレジン修復では、ウェッジでマトリックスを歯頸側へ密着させ、歯間分離と歯肉側辺縁の封鎖を行います。さらにリング状リテーナーを用いるセクショナルマトリックス法でマトリックスを保持し、適切な隣接面豊隆と接触点を形成します。

画像の確認

実画像では、上顎小臼歯の咬合面から遠心隣接面へ連続するⅡ級窩洞が開拡され、隣在歯との接触部が失われている。歯頸側辺縁へマトリックスを密着させるウェッジと、接触点を形成するリング状リテーナーを選ぶ正答a、cを支える。

選択肢の確認

a.ウェッジ
正しい。
マトリックスを歯頸側辺縁へ密着させ、材料のはみ出しを防ぎながら軽度の歯間分離を得ます。
b.ガムリトラクター
誤り。
歯肉圧排に用いる器具で、画像のⅡ級窩洞における隣接面形態・接触点形成の中心的器具ではありません。
c.リング状リテーナー
正しい。
セクショナルマトリックスを保持し、隣在歯との接触関係を回復するために用います。
d.アイボリーセパレーター
誤り。
歯間分離器ですが、本症例のコンポジットレジンⅡ級修復でウェッジと組み合わせる標準的なマトリックス保持器ではありません。
e.サービカルマトリックス
誤り。
主に歯頸部窩洞の修復形態付与に使うもので、画像の咬合面・隣接面窩洞には適しません。

覚えるポイント

Ⅱ級コンポジットレジン修復の接触点回復は「セクショナルマトリックス+リング+ウェッジ」が基本です。

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