116A076|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
上顎左側第一小臼歯の歯根尖切除時の口腔内写真(別冊No. 27)を別に示す。 矢印に示す窩洞形成を行うのに使用した器具はどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
歯根尖切除後の逆根管窩洞は、根尖側から超音波器具を用いて根管軸に沿って形成します。
解説
歯根尖切除術では根尖を切除した後、根管の感染封鎖を確実にするため、根尖側から逆根管窩洞を形成して逆根管充填材を填入します。
現在は超音波装置に装着するレトロチップを用いることが多く、狭い術野でも根管軸に沿った保守的な窩洞形成ができます。従来の回転切削器具より歯質削除を抑えやすい利点があります。
画像の確認
実画像では、歯肉弁を開いた根尖切除前後像と、切断根面中央に形成された小さな円形の逆根管窩洞を黄色矢印が示している。狭い術野で根管軸に沿ってこの窩洞を形成する専用レトロチップを選ぶ正答bを支える。
選択肢の確認
a.ラウンドバー
誤り。
ラウンドバーで骨や歯質を削ることはありますが、逆根管窩洞を根管軸に沿って精密に形成する代表器具ではありません。
b.レトロチップ
正しい。
レトロチップは超音波振動で根尖側から逆根管窩洞を形成する専用器具です。
c.カーバイドバー
誤り。
カーバイドバーは切削に用いますが、狭い術野での逆根管窩洞形成ではレトロチップが適します。
d.ゲーツグリッデンドリル
誤り。
ゲーツグリッデンドリルは根管口部・根管上部の拡大に用いる器具で、根尖切除部からの逆窩洞形成には用いません。
e.スプーンエキスカベーター
誤り。
スプーンエキスカベーターは軟化象牙質や肉芽組織の除去に用い、硬い歯質への逆窩洞形成はできません。
覚えるポイント
- 逆根管窩洞形成にはレトロチップを用います。
- 根管軸に沿って保守的に形成します。
- 形成後はMTAなどで逆根管充填を行います。