116B032|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
抗血小板療法中の患者の抜歯において、内科主治医との医療連携に必要なのはど れか。4 つ選べ。
4つ選択
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正解: a・b・d・e
正答
a、b、d、e
この問題のポイント
抗血小板薬服用患者の抜歯では、血栓リスクと出血リスクを医科歯科で共有し、局所止血を前提に計画します。
解説
内科主治医との連携では、抗血小板療法の適応となった原疾患の安定性、服用薬の種類・用量・併用薬、予定する抜歯の侵襲度、使用する局所麻酔薬や血管収縮薬を共有します。抗血小板薬を歯科側の判断だけで中止すると、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓性イベントを招くおそれがあります。PT-INRは主としてワルファリンによる抗凝固療法の評価指標で、抗血小板作用そのものの指標ではありません。
選択肢の確認
a.原疾患の状態
正しい。
原疾患が虚血性心疾患、脳血管疾患、ステント留置後などのどの状態かにより、中断時の血栓リスクが異なるため確認が必要です。
b.服用薬の種類
正しい。
単剤か多剤か、薬剤名、用量、最終服用時刻、他の抗凝固薬の併用を把握する必要があります。
c.PT-INR の確認
誤り。
PT-INRはワルファリン療法の凝固能評価に用い、アスピリンやP2Y12受容体阻害薬などの抗血小板作用を直接評価する検査ではありません。
d.抜歯の侵襲程度
正しい。
単純抜歯か多数歯抜歯か、骨削除を伴うかなどの侵襲度は出血リスクを左右するため、医科側と共有します。
e.局所麻酔薬の種類
正しい。
局所麻酔薬と血管収縮薬の種類は循環器疾患の状態や周術期管理に関係するため、連携時に必要な情報です。
覚えるポイント
- 抗血小板薬は歯科医師の独断で休薬しない。
- 原疾患・薬剤・処置侵襲・局所麻酔を共有する。
- PT-INRは主にワルファリンの指標で、抗血小板薬の指標ではない。