116B041|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
歯肉縁下にある下顎第一大臼歯の残根抜去時に、挺子を使用するために行うのは どれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c・d
正答
a、c、d
この問題のポイント
歯肉縁下の残根を挺子で抜去するには、視野・器具挿入路・支点を確保する外科的操作が必要です。
解説
残根が歯肉縁下にあり把持できない場合、まず切開して粘膜骨膜弁を剝離し、歯根周囲の骨を必要最小限削除して挺子の挿入点と支点をつくります。多根歯では歯根を分割し、各根を個別に脱臼させると骨削除量と外傷を減らせます。
選択肢の確認
a.歯根の分割
正しい。
下顎第一大臼歯は複根歯であり、歯根を分割すると各根を個別に挺出しやすくなります。
b.皮質骨の骨切り
誤り。
皮質骨を広く骨切りすることは通常必要なく、歯根周囲に限局した骨削除を行います。
c.歯根周囲の骨削除
正しい。
歯根周囲の骨を必要量削除すると、挺子の挿入路と作用点を確保できます。
d.粘膜骨膜弁の剝離
正しい。
粘膜骨膜弁を剝離して残根と歯槽骨を明示し、安全に骨削除・挺子操作を行います。
e.Partsch の歯肉切開
誤り。
Partschの切開は顎骨囊胞などで用いられる弧状切開で、残根抜去の標準的切開ではありません。
覚えるポイント
- 残根抜去は弁形成、必要最小限の骨削除、歯根分割を組み合わせる。
- 挺子は隣在歯を支点にしない。
- 下顎大臼歯は近心根と遠心根に分割すると抜去しやすい。