116D028|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
1 ステップセルフエッチングシステムの成分でジルコニア接着に関与するのはど れか。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
ジルコニアはシリカ系セラミックスではないため、リン酸基を持つ機能性モノマーによる化学的接着が重要です。
解説
**MDP〈10-Methacryloyloxydecyl dihydrogen phosphate〉**はリン酸基を持つ接着性モノマーです。リン酸基がジルコニア表面の金属酸化物と相互作用し、メタクリロイル基がレジンと重合することで接着に寄与します。
ジルコニアでは、サンドブラストなどの機械的処理とMDP含有プライマー・接着材を組み合わせるのが基本です。
選択肢の確認
a.MDP
正しい。MDPはリン酸基を介してジルコニア表面へ化学的に結合します。
b.TBB
誤り。TBBはMMA系レジンの重合開始に用いられるトリ-n-ブチルボランです。
c.DMPT
誤り。DMPTは第三級アミン系の重合促進剤で、ジルコニアとの化学結合基ではありません。
d.HEMA
誤り。HEMAは親水性モノマーで、象牙質への浸透性などに関係しますが、ジルコニア接着の中心ではありません。
e.MTU-6
誤り。MTU-6は貴金属接着に用いられる含硫黄モノマーで、ジルコニアにはMDPを選びます。
覚えるポイント
- ジルコニア接着はMDPです。
- シリカ系セラミックスにはシラン処理が有効です。
- 貴金属用の含硫黄モノマーと区別します。